OWNERS BLOG社長ブログ
那須、そして、東京から
2023年01月12日
メインアプローチ
皆様、如何お過ごしですか。
DIPの佐山です。
2023年もスタッフ共々、DIPをどうぞよろしくお願い申し上げます。
WEBのリニューアルを理由に、この建築日記も間が空いてしまいましたが、素晴らしいサイトの負荷にならないように日々の記憶を綴って参る所存です。
昨年末は那須の住宅が完成し無事にお引き渡しが出来ました。設計デザインにお時間を頂いた分、建て主のH様御夫妻の表情にはとても素敵な笑顔が溢れていました。
建物の作品紹介は間もなくWEBにアップさせていただきますので、後ほど是非ご高覧下さい。写真正面は壁面をコンテンポラリーアートに見立て、腕利きの優秀な左官職人と共に作成したカラーバーのような壁です。随分前には杉本博司氏の海景をオマージュしたこともありますが、今回のような高さ約5.0mの壁を塗り分けるには経験と技術と熱意が融合しないと完成しませんね。
H様御夫妻は都内から那須にベースを移しながらも、那須⇔TOKYO、の2拠点が生産生活圏になられるようです。地方と中央の文化を常に意識しながら生活するのは楽しくも意識が向上します。
同じ昨年後半の時期に天王洲から銀座への素材探求の旅をご報告します。
現在DIPにて、恵比寿と葉山の銘店を歴任したシェフが開業するイタリアンレストランをデザイン設計中です。その方のイメージに近い店があるということで、雨上がりの天王洲に伺いました。
「スーホルム」と読むそうです。インテリア内部はこんな感じです。
料理も美味しく、おもてなし感も素晴らしかったです。ホールスタッフの方も自然な笑顔で心地いい時間でした。都内に来るといつも感じますが、アルバイトの方でも意識が高いですね。珈琲をいただきながらリクルート情報をスマホで見てみると、びっくりするほど時給は高くない。その代わりに、店舗開業や正社員登用に向けた社員教育がアドバンテージになっているようでした。
お店の隣にはアクタスのSLOWHOUSEが入っています。
この、既存壁面を白で塗りつぶし、その上にペイントでサインを描くデザイン手法は最近また見かけますね。昨年夏頃に伺ったビストロTOYAMA(西麻布)さんのファサードも手描きのエスキスのようなサインでした。Banksy展が日本でも開催され、カーサブルータスでも特集され、のような影響もあるのかな?と思ってしまいます。 ステンシル技法や単純なトレースでも、味わい深いアーティスト感のあるファサードが表現できるので「こだわりの店」には良いかもしれません。
こちらのお店は2022,2023とビブグルマンに選ばれています。デミグラスソースのハンバーグを食べたくて伺いました。 絶品、でした。
折角なので隈さんのPIGMENTに再訪して水彩用の竹和紙を購入しました。吸い込みが良くてコピックの色彩が綺麗に出ます。
2023年は様々とお世話になった方々に手紙を書きたいと思い、MONT BLANKの万年筆を購入してきました。形からより心から、と思うのですが最近は長く愛用できるものを丁寧に使いたい、という思考もより強いので税務顧問にはお許しをいただく予定でおります。
こちらも隈さん監修の銀座Appleストアー。仮店舗です。
施工は竹中工務店。12層の木造架構で耐火集成材の柱、梁で構成されています。ミースが提唱した近代建築のマテリアルが鉄とガラスであることは、計画の教科書に書いてありましたが、現代では木造とガラスの組み合わせが進化し、それを美しく感じるのは日本人のアイデンティティーなのでしょうね?
今年はさらに造形とディテールを追求しながら良質な作品を創らせていただきたいと考えております。
またこの場でご報告させていただきます。