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COUNSELING ROOM家づくり相談室
CASE 01(宇都宮市/夫・会社員 60代、妻・公務員 50代)
【左】:ゆるやかな階段と右手奥に見えるのはホームエレベーターのドア。 【右】:ワンフロアーの中に日常生活の重要なゾーンが組み込まれている。左手がキッチンダイニング、手前がリビング、右奥が和空間。
こんにちは。50代の主婦です。夫は還暦を迎え、息子と娘もそれぞれ家庭を持ち、幸せに生活しています。 将来、同居する予定は今のところありません。現在居住している住宅も築30年を超えました。 20代に建て、今まで暮らしてきた家に思い出もたくさんありますが、この機会にこれからの人生を素敵に過ごせる家に建て替えたいと考えています。 そんなに大きな家はもう必要ないのですが、お正月とかに子供たち家族が集まれたり、娘が産後に生活できるスペースがプラスしてあればよいかなと考えています。 夫とも話合っていますが、なかなか良いプランが浮かびません。
ANSWER 01

ご家族の成長にともない、家も使う部分と使わなくなる部分が出てきます。それを考慮して設計すればよいことなのですが、30年前ですとそうも行かない状況だったのでは、 とお察しいたします。特に2階の子供部屋だった場所がお子さん達の「置き土産の納戸」になってしまうようですね。

リフォームではなく建て替えということですので、その場合のポイントについてお答えいたします。

①予算はかけ過ぎず自己資金の範囲内でどこまで計画できるかチェックしてみる。

②住宅に備える機能で自分達に必要な性能の優先順位を付けてみる。例えば、断熱性能、バリアフリー性能、耐震性能、メンテナンス性能、などなど。

③これからのライフスタイルをできるだけイメージしてみる。1年後、3年後、5年後、10年後など時間軸で考えるとイメージしやすいと思います。

④現在の敷地で考えられる可能な限り小さなプランから平面図を描いてみる。

二世帯の場合は例外ですが、単世帯50代からの家づくりは20代、30代の方たちとは考え方が大きく違ってきます。 本当に必要なものは何のかを吟味し、無理をせず、旅行や趣味の時間を楽しみ、素敵なライフスタイルを過ごすことが大切です。 生活空間はその素敵な時間のワンシーンです。

CASE 02(宇都宮市/50代 ご夫妻)
【1】:「終の棲家」栃木県宇都宮市 【2】:青春時代に熱中したプールバーをイメージ 【3】:外のガレージとは別に、部屋から直接行き来できる屋内にもガレージがあり便利。 【4】:森と湖の家 【5】:シンプルライフと素敵ご夫婦に家 【6】:寛ぎ+知性+機能美×愛な家 【7】:庭園局面House
平屋の「終の棲家」を建てられた宇都宮在住、50代のご夫妻。
DIP建築都市設計事務所に依頼した理由とこだわった点などをお伺いしました。

【質問①】
建てられてどのくらいになりますか?

【質問②】
こだわった点や良かった点はどんなところですか?

【質問③】
ジオパワーの利点は?

【質問④】
DIPに依頼した理由と進めていく上での感想はいかがですか?

【質問⑤】
『終の棲家』を考えていらっしゃる方ヘアドバイスをお願いします。
ANSWER 02

【答え①】
竣工してから1年ちょっとになります。家の外には車とバイクのガレージが別々にあり、飼っている犬達を遊ばせられるスペースも広く取れました。室内にはビリヤード台や青春時代の思い出のバイクも置き、プロジェクターも設置したので、かなり趣味性の高い家になりました。お気に入りのソファに座ってゆったり映画鑑賞も楽しんでいます。ハワイでオーダーメイドしたサーフボードやお気に入りの陶画も飾り、自分たちの理想とした「芸術と趣味の部屋」になりましたね。

【答え②】
間仕切り無しの大空間が作れたことは良かったです。必要に応じて、物やパーテーションで仕切ることもでき自由度が高いです。また、DIPさんから提案されたジオパワー(地熱利用システム)を入れたことで、常に快適な室内温度が保たれていて、過ごしやすいです。そして、理想の家を建てることができた土地にめぐりあえたことが何よりでした。

【答え③】
初期投資はかかりますが、ランニングコストを抑えるために採用しました。私たちの場合は、今は月に数日住んでいるだけなのですが、太陽光発電と夜間電力の併用で、24時間稼働していても電気代はほとんどかかりません。夏は、屋外が35℃以上でも屋内は25~24℃に保たれ、エアコンをつけなくても大丈夫でした。除湿もできるので、高い湿度に悩まされることもなく、年間を通して快適に過ごせます。

【答え④】
たくさんの建築会社さんそれぞれの施工写真を掲載しているものを参考にしました。その中で個性的なお宅をたくさん手がけているのを見かけ、おもしろいものができるのではと、DIPの佐山さんに連絡を入れました。佐山さんには土地探しからお願いしましたが、広いスペースであることや職場との距離などの希望にかなうところをいろいろと見て回りました。タイミング良くこの土地が見つかりました。土地探しから家が完成するまで3年くらいかかりましたが、打ち合わせを毎週行い、いろいろなプランや案を出していただきました。室内の壁は白が基調ですが、青を使っているところもあります。間仕切りしていない広い空間にはその青の色がアクセントになると佐山さんから提案していただいたものです。出来上がってみると確かにその通りで、お願いして良かったと思いました。私は2階建て、3階建てが希望、妻は平屋でバリアフリーが希望と、考えが別なので設計も大変だったと思いますが、高い天井にロフトを作ることで、お互いの希望が生かされた家になりました。

【答え⑤】
すべてにおいて『時間を惜しまずに』ですね。土地を探すところからであれば、やはり、どこに家を建てるかは重要です。土地探しには時間をかけてください。近隣事情やお子さんがいる場合は学校のことなど、さまざまな条件に合う場所を探して、その場所に合っ たプランを立てたほうが良いと思います。逆にこういう家を建てたいからそのために土地を探すということもあるとは思いますが。また、打ち合わせにも十分に時間をかけてほしいです。工事が始まってしまってからのプラン変更はコストがかかってしまいます。プランが固まっていればそういうことも起きず、安くあがるということも佐山さんに教えていたただきました。そして、ずっと住む家ですから、予算もありますが、ランニングコストを考え、そのための初期投資も考えたほうがいいですね。

CASE 03(日光市/Y様)
日光市Y様。
DIP建築都市設計事務所に依頼した理由とこだわった点などをお伺いしました。

【質問①】
なぜ、こちらに『終の棲家』を建てられたのですか?

【質問②】
住まわれてからいかがですか?

【質問③】
建てられるまでの経緯とこだわった点について教えてください。

【質問④】
今回DIPに依頼した理由は何ですか?

【質問⑤】
これから『終の棲家』を考えていらっしゃる方へ一言お願いします。
ANSWER 03

【答え①】
奄美大島出身で、栃木県に来て42年になります。奄美大島では見ることのなかった日光の紅葉に感激し、こんなすばらしい場所に自分の生きた証を残したいと思っていました。

【答え②】
住み始めてからは3年経ちますが、朝焼けや夕焼けで真っ赤に染まった男体山の姿や湖面に映った逆さ男体山の姿、刻一刻と変わる湖の色、星空、風の音や野生動物の鳴き声など、日光の大自然を満喫しています。カヌーで湖上に漕ぎ出し、湖上を渡る風を感じるのも至福のひとときです。また、地元の方も親切で、薪を持ってきてくれたり、天然マイタケが生える秘密の場所を教えてくれたりします。

【答え③】
ここは国立公園のため環境省などへ申請を出すのですが、許可が降りるのにかなり時間がかかり、実際に住めるようになるまで5年もかかりました。土地は400坪、建坪は60坪ほどですが、1・2階共に余裕を持った間取りにしています。廊下は広めにし、車椅子でも移動可能なようにエレべーターも設置し、バリアフリーになっています。湖側には大きな窓を配し、どの部屋からも男体山や中禅寺湖が望めます。 特にお風呂に入りながら眺める景色はすばらしいです。夫婦とも家具や絵画が好きなので、それらが似合う家ということでDIPの佐山さんにお願いしました。家具や絵画はお気に入りのものをそろえています。

【答え④】
家を建てるにあたり、建築家の方を探していました。雑誌やホームページを見て、DIPに連絡し佐山さんにお会いしました。この場所に対する思い入れや家具に対するこだわりなどをお話しして、彼もぜひここに造りたいと言ってくれました。自分のイメージに合う建物、スペース、こちらの環境に合う素材を提案してもらい、おかげでよいものができたと満足しています。

【答え⑤】
ここは、冬はマイナス15℃という厳しい環境で、居住性だけを考えるとよい場所ではないかもしれません。ですが、薪ストーブのやわらかい温かさに包まれて、ゆらゆらと揺れる炎を眺めていると、好きな絵や家具に囲まれている空間が何よりも自分にとって大切なものだと感じることができます。こんな日光の自然を味わえる場所に家を建てられるとは思っていませんでした。誰を連れてきても喜んでもらえ、生きた証として残せる自慢の家です。暮らしやすさや機能性も必要ではありますが、自分が家に求めるものを信頼できる建築家の方に相談し、こだわりの部分と居住性とのバランスがよりよいものを見つけていけば満足のいく家を建てることができるのではないでしょうか。

CASE 04(真岡市/ご夫妻)
【A】:リビングとライブラリーが共演する智の空間。 【B】:ダイニングエリアよりキッチンを見通す。ボルドー色のキッチンはフルオーダーにより使い易さとデザインを追求しました。 【C】:夜景。住宅地内に優しく調和する曲面外壁と軒の深い大屋根が特徴。 【D】:「終の凄家」施主:真岡メディカルクリニック院長 鈴木政夫さん 小児科部長 鈴木幸代さん
真岡在住、ご夫妻。
DIP建築都市設計事務所に依頼した理由とこだわった点などをお伺いしました。

【質問①】
「終の棲家」ということでこだわったところや、必要だと思ったものは何でしょうか?

【質問②】
住みはじめてから生活やライフスタイルに何か変化はありましたか?

【質問③】
家を建てるにあたり、ハウスメー力ー、エ務店など、いろいろな選択肢があったかと思いますがその中で設計事務所であるDIPに依頼した理由は何ですか?

【質問④】
終の棲家をお考えの方へ何かアドバイスがありましたらお願い致します。
ANSWER 04

【答え①】
東日本大震災後でしたので、井戸水も利用できる、オール電化にしない、ストーブは電気を使わずに使用できるなど、『生き残れる家』にこだわりました。ジオパワ ー(地熱利用システム)と天井に設置したシーリングファンにより室内の空気が常に循環、温度も湿度も一定で一年中快適です。「終の棲家」という意識では、車椅子で自走できるバリアフリーにしたこと、万が一、お風呂で倒れても救命措置ができるように脱衣所にはベンチを作りました。

【答え②】
以前は家には寝に帰るだけでした。温泉旅館などでゆっくりするのが楽しみでしたが、今は、外出するより家で過ごしたくなりました。温泉旅館に行くよりも家のお風呂のほうが寛げますね。

【答え③】
安らげる・図書館のような知の空間と広いリビングがある・ジオパワーを入れたいなど、自分たちのこだわりやコンセプトを6社に伝えましたが、できないという会社がほとんどでした。そんな中、DIPさんは「こうしてほしい」を形にしてくれました。自由度が高く、感動させてくれる提案でした。打ち合わせは8ケ月ほどかかりましたが、DIPさんは親身に付き合ってくれましたね。

【答え④】
自分たちは年を取っていき今のままではない、ということをまず頭において、今の自分たちが住みたい家ではなく、未来の自分たちが楽に暮らせる家を考えることが大切です。妥協せず、その中でできることを考えることが必要だと思います。

CASE 05(宇都宮市/K様 35歳 団体職員)
K様のご相談内容をもとに、ツイン編集部がDIP佐山氏に考えていただいた「平屋の間取りの平面図」。細部のご要望がわからないのでイメージエスキスではあるが、何年たっても家族の笑顔が絶えない家の雰囲気が伝わってくる。
平屋を希望しています。
今の年齢の私達でも動線が楽な様にしたいのと、十数年後に自分が歳をとった時のバリアフリーへの対応や子供二人が成人して家を離れたと時に使わない2階ができないようにと考えてのことですが、平屋の間取りをどうしようか迷っています。
ANSWER 05

平屋間取りのポイントは「建坪」、「部屋数」、「日当たり」、です。

【建坪について】
平屋の場合、同じ床面積の2階建てよりも基礎や屋根の費用が多く必要になります。部屋をつなぐ廊下も長くなってきますので玄関からリビングへ動線を短くしたり、リビングから各部屋に行けるようなプランも一案です。廊下状になるところも収納や書斎に利用できると無駄が無くなります。

【部屋数について】
今ご家族が必要とするお部屋を優先して考えてみてください。部屋数を多くした場合、"少し"お部屋を小さくします。でも勾配天井や高天井にしたり窓の位置を変化させたりすると空間は狭く感じません。スキップフロアーにすると床下や小屋裏(ロフト)も収納として使いやすくなります。

【日当たりについて】
平屋でも採光が入るプランにするためには天井の高さが重要になります。高窓(ハイサイドライト)や天窓(トップライト)により自然光を取り入れ室内の仕上げを色明度の高いものを使うと光が拡散して明るくなります。

CASE 06(宇都宮市/50代 会社役員)
A:リビングへと向かう階段から湖を見る。 B:外観 C:浴室より湖を見る※写真は3点とも「湖の家」
2回目の家は、出来ることであれば自然が身近に感じられる場所で暮らし、人生を楽しみたいと思っています。佐山さんならどんな楽しみ方を提案してくれますか?
ANSWER 06

家を設計するというのは、住まわれる方の人生(物語)も設計させていただくという想いでおりますので大切な質問ですね。
私は、自然環境が美しい場所と、東京のような都市と、両方好きです。時々東京、時々自然・・・のような「場」を行き来するのも楽しいですし、オーガニックとアンオーガニックのように相反するものがお互いの魅力を惹きたてると思っています。都市部でも自然の中でも「暮らしたい場の環境」には素敵と想えるポイントが必ずあります。

それを感じ、イメージしながら建築やインテリアに「しつらえ」を表現してゆきます。しつらえとは心地よい演出を加えて快適な気分を味わっていただく事です。高価というのではなく、良質な・・・という概念で家やインテリアを考えてゆくと、いつまでも楽しく愛着を持てる空間が出来上がります。

CASE 07(宇都宮市/46歳 会社役員)
【1】:環境に溶け込んだ素材を使用。断熱、構造、バリアフリーを強化している。 【2】:白い外壁で冬の陽射しを集光。夏は熱線反射ガラスで強い日差しと紫外線をカットしています。 【3】:広い土間空間があり、家族や、近所の方たちとゆっくり語れる場所となっています。
80年と言われている人生の折り返し点を過ぎました。 仕事も多忙を極めていますが、いずれは大自然を感じる環境の中で暮らしてみたいと考えています。 建築家の立場から佐山氏のアドバイスを聞かせて下さい。
ANSWER 07

大自然を感じることができる土地は確かに癒されますが、自然の厳しさは市街地とはかなり異なります。
別荘という発想よりも、日々の暮らしを意識した機能性とデザインを心がけた設計の方がよいでしょう。写真1の家は環境に溶け込んだ素材を使用していますが、断熱、構造、バリアフリーを強化しています。写真2の家は白い外壁で冬の陽射しを集光しつつも、夏は熱線反射ガラスで強い日差しと紫外線をカットしています。写真3の家は広い土間空間があり、家族や、近所の方たちとゆっくり語れる場所となっています。庭から続く菜園や庭のピザ釜の料理を楽しむこともできます。

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