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吹抜けリビングでつくるモダン空間
2023年04月04日
空間を広く、明るく感じさせる『吹き抜け』。
洗練されたモダンなデザインのリビングにおいて、いまや吹き抜けはハイライトともいえる存在です。

【庭園曲面House】
美しい庭園を望む。 TV上部の天井まで伸びる壁は鱗型の陶器質タイル。
天井が高いだけに、数年前までは「吹抜けリビングは寒い」というのが定説でしたが、最近ではそういった声を聞くことも少なくなりました。
それだけ、ここ数年で建物の断熱性が向上したということでしょう。
適切に換気を行えば、キッチンのにおいが家じゅうに充満するという心配もありません。
これまでいわれていたような吹き抜けのデメリットが大幅に改善されたことで、かつては“特別なもの”というイメージの強かった吹抜けリビングも、今ではすっかり私たちにとって身近なものとなっています。

【パークサイドハウス】
リビングゾーンは4.2mの吹き抜けとし、ダイニングゾーンはフラット天井とした。 ペンダントライトはFUTAGAMIの「明星」。
そんな吹抜けリビングの最大の魅力は何だと思いますか?
なんといっても、その開放感ではないでしょうか。
大きなガラス窓の向こうに、パノラマのように広がる視界。高窓に映る空や豊かな自然は、まるで一枚の絵画のように住む人の心を魅了します。

【森へひらく平屋】
リビングから針葉樹の森を眺める。
だからといって、吹き抜けは自然豊かな地域や見晴らしのよい場所だけに許された特権ではありません。
都市部や住宅街など自然の少ない立地であっても、DIPのデザイナーは敷地の特徴を深く読み解き、理想的な吹き抜け空間をデザインします。
吹き抜けを介して差し込むあたたかな光。
頭上に広がる開放的な空間。
思い描いてみてください。なんともいえない、贅沢な気分になりませんか?
また、最近ではデザイン的な理由ばかりでなく、家族間のコミュニケーションを生み出す場としても、吹抜けリビングが注目されています。

【益子の、桜がみえる家】
2階の桟敷空間から1階リビングを見下げる。床はブラックウォールナットのヘリンボーン。
1階と2階で吹き抜け越しに顔を合わせたり、声をかけ合ったり。離れていても、緩やかにつながる空間。
家じゅうどこにいても家族の気配を感じられる安心感も、吹抜けリビングの魅力のひとつです。
共働き家庭や核家族が増え、昔に比べて家族関係が気薄になったといわれる現代。
吹抜けリビングは家族のあり方を見直す場という、新たな役割を担っているのかもしれません。
All photos by DIP.