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【上棟式のアレコレ】ご祝儀は必要?流れ・準備するもの・費用について解説

公開日 2022年05月30日

最終更新日 2026年09月14日

昔からある慣習も、現代では簡略化されているものが多くあります。上棟式もその1つで、近年は簡略化されたり、行われなかったりします。住まいの骨組みが完成する上棟は、施主にとっても感慨深いものです。上棟を祝い、工事の無事を祈願する上棟式は、施主の判断で行うかどうかを決められます。これから住まいを建てる方は、上棟式を行うか検討してみるとよいでしょう。本記事では、上棟式の流れや準備の仕方について紹介します。
 
 

上棟式とは?

住まいを建てるときにしばしば耳にするのが、上棟式です。基礎工事の後に柱や梁などの骨組みを組み立て、建物の最上部に棟木を取り付けることを上棟といいます。1~2日ほどで一気に行われることが多く、上棟日には普段よりも多くの職人さんが集まります。
 
無事に上棟を迎えたことを祝い、その後の工事の安全を祈願する場が上棟式です。職人さんや建設会社の関係者へ感謝の気持ちを表すために、施主が食べ物や飲み物を用意してもてなすこともあります。また、地域や施工会社によっては、ご祝儀を包んで渡す場合もあります。
 
同じく、住まいを建てる際に行われる儀式に地鎮祭があります。これは建物を建てる前に、その土地の神さまに工事の安全を祈願する儀式です。神主さんを招いて行うのが一般的ですが、最近では簡略化して施主や施工会社だけで行うケースもあります。地鎮祭を行うかどうかや、どのような形式にするかは、施主が施工会社と相談して決められます。
 
上棟式も、近年では簡略化されるようになりました。もともと上棟式は棟梁が中心となって執り行うもので、現在では儀式を省略し、施主のあいさつや職人さんへの差し入れだけで済ませるケースもあります。また、地域の慣習によっては、棟札や御幣などを用意します。
 
 

上棟式は省略されることが多く、実施する場合も略式が中心

これから住まいを建てる方は、上棟式を行うべきか迷うこともあるでしょう。上棟式は昔から行われている儀式ですが、現代では略式で行うか、式自体を行わないケースが多くなっています。また、2×4工法や2×6工法、鉄骨住宅などは、在来軸組工法のように棟木を上げる工程がない場合もあります。そのため、上棟式を行わないケースも少なくありません。
 
ただし、施主が希望すれば、簡略化した上棟式を行える場合もあります。上棟式は必ず行わなければならないものではないため、施工会社と相談したうえで実施するかどうかを決めましょう。
 
 

ご祝儀は参加する現場関係者の人数分が必要

上棟式を準備する際は、参加する人数を把握しておく必要があります。参加者には、棟梁や現場監督、職人、設計者、担当者などが挙げられます。家族以外の参加者は7~8人ほどになることもありますが、現場によって異なります。正確な人数を把握するため、事前に施工会社へ確認しておくとよいでしょう。
 
次に、必要な予算について説明します。ご祝儀を渡す場合は、関係者の人数分を用意します。また、上棟式の形式によっては、食べ物や飲み物の手配も必要です。
 
ご祝儀の目安は、棟梁が2~5万円、現場監督が1~3万円、職人が5千~2万円ほどです。ただし、金額は地域の慣習や施工会社によって異なります。また、会社の方針でご祝儀を受け取れないケースもあるため、事前に確認しておくとスムーズです。ご祝儀や食べ物、飲み物などを含めた費用は、参加人数や式の内容によって異なりますが、15~30万円ほどが目安です。
 
 

上棟式の大まかな流れ

新しい住まいを建てる際に上棟式を行う予定の方は、式の流れを知っておくとよいでしょう。ここでは、事前に用意するものや当日の流れを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
 
 

用意するもの

当日に向けて用意するものには、お酒・塩・お米・棟札・御幣などがあります。また、上棟式の形式によっては、職人さんや関係者をもてなすための食事や飲み物、ご祝儀なども用意します。食事には、食べやすいお弁当などを選ぶことが多いです。無理に高級なものをそろえる必要はなく、参加者が食べやすいものを用意するとよいでしょう。
 
棟札や御幣などは施工会社が用意してくれる場合もあります。必要なものは地域や施工会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
 
 

当日の流れ

上棟式は、柱や梁などを組み立てて棟上げをする日に行うのが一般的です。当日は朝から建物の骨組みを組み立て、上棟を終えた後に式を行います。詳しい時間や流れは現場によって異なり、昼休憩や15時の休憩に合わせて行う場合もあります。
 
ここでは、簡略化した上棟式の一例を紹介します。はじめに、棟梁が棟木や祭壇に御幣や棟札を飾ります。次に「四方固めの儀」と呼ばれるお清めを行い、建物の四隅に米・塩・酒などをまきます。その後、祭壇に向かって工事の無事を祈願します。
 
祈願を終えたら、施主や棟梁などがあいさつをし、乾杯を行います。飲酒運転や作業中の事故を防ぐため、乾杯にはノンアルコール飲料を用いるか、形だけにとどめましょう。最後に手締めを行い、用意していたご祝儀や引き出物などがあれば出席者に渡して、上棟式を締めくくります。
 
式のやり方は、地域の風習や施工会社の方針によって異なります。詳しい進め方については、事前に施工会社へ相談しておくとよいでしょう。
 
 

上棟式を行うメリット

上棟式を行う場合は費用や手間がかかるため、施主に負担がかかります。現代では簡略化されるケースが増えており、上棟式を行わなくても問題ありません。ただし、職人さんに感謝の気持ちを伝える場を設けることで距離が縮まり、工事中の相談や要望も伝えやすくなります。ご祝儀の有無によって住まいの品質が変わることはありませんが、家づくりに携わる方々とコミュニケーションを取る機会になる点は、上棟式を行うメリットの一つです。
 
 

上棟式に関するよくある質問

上棟式は経験する機会が少ないため、わからないことも多いでしょう。当日の服装やご祝儀の包み方を知っておくと、余裕を持って準備できます。ここでは、上棟式の準備でよくある質問を紹介します。
 
 

食事の用意は必要?

上棟式の形式によっては、職人さんや関係者の人数分のお弁当を用意します。また、乾杯用の飲み物も用意しましょう。飲酒運転や作業中の事故を防ぐため、ノンアルコール飲料を選ぶと安心です。
 
差し入れには、お茶やお菓子などの手軽に口にできるものが適しています。夏場は暑いなかでの作業になるため、冷たいお茶やスポーツドリンクなどが喜ばれるでしょう。ただし、食事や差し入れが不要な場合もあるため、事前に施工会社へ確認することをおすすめします。
 
 

ご祝儀の書き方は?

職人さんや関係者に渡すご祝儀は、のし袋に入れて用意しましょう。上棟式では、紅白の蝶結びの水引が付いた慶事用ののし袋を選ぶのが一般的です。蝶結びには、何度繰り返しても喜ばしいという意味があります。
 
次に、表書きと中袋の書き方を説明します。水引の上には「御祝」や「祝上棟」と書き、水引の下には施主の氏名を書きます。毛筆や筆ペンを使い、濃い墨ではっきりと書きましょう。
 
中袋の表側には包んだ金額を漢数字で記載し、裏側には施主の住所と氏名を書きます。書き方はのし袋の種類によって異なる場合もあるため、記入欄が設けられている場合は、その形式に従いましょう。
 
 

当日の服装は?

簡略化した上棟式であれば、服装はカジュアルでも問題ありません。パンツにシャツを合わせるなど、清潔感があり動きやすい服装を選びましょう。式によっては全員で記念写真を撮ることもあるため、写真に残ることも意識して選ぶと安心です。
 
神主さんを招いて式を執り行う場合は、ジャケットやワンピースなど、やや改まった服装を選ぶとよいでしょう。ただし、建築現場は足元が不安定なこともあります。ヒールの高い靴やサンダルは避け、歩きやすく安全な靴を選びましょう。
 
上棟式は屋外や建築途中の建物内で行われるため、気候に合わせて服装を選ぶことも大切です。夏場は帽子やタオル、飲み物などを用意し、熱中症対策を行いましょう。冬場は防寒着を着用し、カイロなどを用意しておくと安心です。
 
 

挨拶はどんなものがよい?

施主の挨拶では、無事に上棟を迎えられたことへの喜びや、工事に携わる職人さん、関係者への感謝を伝えます。また、今後の工事の安全を願う言葉も添えるとよいでしょう。
 
挨拶の内容に厳密な決まりはないため、難しく考える必要はありません。長くなりすぎないようにまとめ、自分の言葉で感謝の気持ちを伝えることが大切です。
 
 

上棟式は予算に合わせて無理のない範囲で検討しましょう

住まいの柱や梁が組み上がる様子を見ることは、一生のうちで数少ない経験です。注文住宅の場合は、こだわりの住まいが形になっていく過程を実感でき、施主にとって貴重な体験になるでしょう。
 
上棟式を行うかどうかは、施主が自由に決められます。手間や費用もかかるため、無理に行う必要はありません。予算や地域の慣習なども踏まえ、家族や施工会社と相談しながら検討してみてください。

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