DIP DESIGN蘇芳の屋敷(リノベ)と季節の花を愛する平屋(新築)
CONCEPTコンセプト
ひとつの敷地にふたつの家族が暮らす人見邸。築50年の母家と、同じ敷地内に子世帯の離れがあります。夫婦に子どもが産まれたのを機に二世帯住宅を建てることになりました。
昔ながらの良いものは残し、自然に還る素材を活かした家。母家もリノベーションされ、さらに洗練された空間に生まれ変わりました。
DESIGN POINT設計デザインポイント
01工業製品は一切なし。材質をとことん追求
外観は機能性と美しさを併せ持つ北海道産の杉を採用。玄関脇の窓には松の木の建具を使用し、自然素材にこだわっています。扉や窓、キッチンなど細かな部分までとことん素材にこだわったことで、好きなものに囲まれた統一感のある空間に仕上がっています。
02リビング脇のヌック
ヌックとは家の中のちょっとしたスペースを活用してつくる居心地の良い空間のこと。人見底のヌックにはベッドが置かれており、家事や育児の合間に小休止するにはうってつけの空間です。もちろんテレビを見たり、読書をしたり様々な使い方ができます。家族みんなでフレキシブルに活用できる場所です。
03暖かくて丈夫な家
母家となる「蘇芳(すおう)の屋敷」もリノベーション。細かく区切られていた部屋を、今の家族構成にあうよう再構築。古い構造材があらわになった木のぬくもりが和の雰囲気を色濃く残し、どこか安心感を与えてくれるつくりになっています。
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最初の頃は二世帯住宅というプランも出ていた。模型は二世帯住宅でのデザイン。
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二世帯住宅をCG化した画像。最初は色々な案が出て面白い。
THE FEELINGS OF THE OWNER施主の想い
やってみたかったことを現実に
材質にとことんこだわり、やってみたかったことをたくさん実現しました。キッチンや出窓も素敵で、予算をかけてでもこれにした甲斐があります。木のぬくもりをいっぱいに感じられる住まいで、休憩スペースでのんびりするのがとても贅沢で癒やされています。
大切なものはそのままに
母家の屋根瓦や柱、梁は元々あるものをそのまま残していただきました。リビングは日当たりも良くなって、キッチンも使いやすくなり心地よい空間になっています。慣れ親しんだ家が古民家風の別荘になったようで、建築の奥深さを感じています。
たった6歩という安心感
母家と離れは6歩の距離しかないので、お互いの家族の様子を見守れる距離になっています。外で子どもが遊ぶ様子を両家が眺められますし、お互いの手伝いもできる距離で安心できます。子どもの成長につれて私たちが母家に入ることもできるので、長い年月が経っても暮らしやすい二世帯住宅になっていると思います。
GALLERYギャラリー
PLAN OF HOUSE間取り
SUMMARY概要
- 作品名
- 蘇芳(すおう)の屋敷2世帯住宅(リノベ)+季節の花をあいする平屋(新築)
- 所在地
- 栃木県芳賀町
- 家族構成
- 祖父、ご両親、若夫婦、お子様2人
- 竣工
- 2019年
- 延床面積・間取り
- (新)22坪(リノベ)71坪
- 居住タイプ・構造
- 木造平屋建て
- ご趣味
- 旅行・読書