DIP

庭園曲面House

取材作品

お庭の眺めとオーベルジュのようなひとときを味わえるのが自慢!

栃木県の北東部に位置する大田原市。俳人・松尾芭蕉が「奥の細道」の道中に滞在した地であり、那珂川や八溝山系など自然豊かな地域である。

そんな大田原市に位置する風光明媚なお庭が特徴的な川上邸。施主は大田原市に代々続く老舗人形屋の代表取締役だ。今回の計画地と周辺の広大な森林を所有され、奥様と新たに暮らす場として、この地での住宅の建築を決心した。

家づくりはDIP佐山さんのR型建築の提案を気に入ったことから依頼されたという。

「家のフォルムはかなり検討しました。全体的なバランスはもちろん、川上さんは老舗人形屋の代表取締役だけあって、芸術にかなり精通しています。彼が満足するような造形美を考えながら設計図を描いていきました」。(DIP佐山さん)

広大な所有地の奥行きに座す森林に対して開くように、6.9メートル×3.5メートルのR型の平屋住宅を配置。建物の外側にはエントランスに続く美術館の外壁のような雰囲気を。一歩エントランスを入ると南側へと隣接する広大な森林に続く「お庭」が広がっている。

こちらのお庭、なんと大田原市の景観賞を受賞された実績がある。緑陰の憩いの場として、原風景の趣を色濃く残し、和の魅力を存分に感じさせるお庭があればこそ。家づくりに対してもそのお庭を生かす空間デザインを重要視している。

エントランスのドアを開けリビングに入ると、ソファ越しに奥行きのある芝生の景色が広がっていく。

「庭と暮らしをいかに調和させるか。眺望もポイントのひとつでした」とDIP佐山さん。景観賞を取ったほどのお庭は、どの部屋からもその素敵な景色を楽しむことができる。

庭を見渡すことのできるリビングルームの大きな窓は約5mのゆったりとした天井高があり、ハイサイドライトから午前中の太陽光を部屋の奥まで導入する。時の経過とともに移ろう光が、日々の時間を豊かにしてくれるに違いない。

リビングの先にはダイニングキッチンを。そこを過ぎると主寝室とパウダールーム・バスルームが配置されている。人をもてなすことが好きだという川上さん。

料理のメニューはどうしようか、飲み物は何を出そうか……。相手のために時間をかけて準備をし喜んでもらおうと考えるのは、夫妻にとって楽しい出来事。毎回開かれる食事会は、自宅にいるような感覚でくつろげると友人たちからは評判だそうだ。また、ついつい夜遅くなってしまったときには、和室を寝室として宿泊利用することもあるという。

リビングとダイニングがゆるやかに空間分けされている川上邸。子どもと一緒に遊びに来られた場合は、子どもはリビングで遊び、大人はダイニングでゆっくり話を楽しむことができる。また食後に場を変え、リビングでゆったりとくつろぐのもよい。トップスピーカーなどを設計段階でリビングに組み込んだ、ホームシアターをセッティングしており、プライベートシアターを心ゆくまで楽しめる。

それに合わせて家具もラグジュアリー感のあるモノを用意。上質なプライベートエリアでくつろぐ豊かな時間を演出してくれるはずだ。

「トレンドの家具や設計というよりは、デザイン的にも道具としても住む人が納得していただくことがいちばん大切。ただ目立てばいいというものでもなく、その人にとって価値が長く続くものに仕立てたかった」とDIP佐山さんは語る。プロ特有の引き算のこだわり。そういう仕事が詰まっているから、この家は心惹かれるのだろう。

川上さんご一家にとっても、人生における最良の家になったことは間違いないなさそうだ。

  • 作品名

    庭園曲面House

  • 所在地

    栃木県大田原市

  • 家族構成

    ご夫婦

  • 居住年数

    6年

  • 延床面積・間取り

    156.08u(47.26坪) 3LDK

  • 居住タイプ・構造

    木造2階建て

  • 価格

    家づくり相談をいただいた方限定でお教えしております

  • ご趣味

    お料理・食べ歩き・絵画・旅行