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借景とは?窓からの眺望を活かした家づくりのポイント
公開日 2025年04月15日

家づくりにおいて、窓からの眺望を最大限に活かす「借景」という設計手法があります。庭の木々や遠くの山並み、公園の緑など、周囲の美しい景色を住まいの一部として取り込むことで、開放感のある快適な空間をつくることができます。今回は、借景の基本概念や住まいへの取り入れ方など、実例を交えて詳しくご紹介しましょう。
目次
借景とは?
離れのある平屋
借景とは、建築や庭づくりの際に、周囲の自然や風景を取り込むことで空間を豊かにする技法のことです。日本庭園の設計に由来し、昔から景観を活かした住まいづくりに用いられてきました。たとえば、窓越しに隣接する公園の緑や遠くの山々を望むことで、敷地の広さ以上の開放感を演出できます。家そのものだけでなく、周囲の環境を活かした設計を行うことで、より快適で魅力的な住空間を実現できます。視線の抜けを意識した設計をすることで、室内にいながら四季の移ろいを楽しむことができるでしょう。
住まいに借景を取り入れる際のコツ
窓の配置を工夫する
借景を効果的に活かすためには、窓の配置が重要なポイントになります。風景の見え方を考慮しピクチャーウィンドーを採用すると、美しい景色を一枚の絵のように見せることができます。また、窓の高さや位置を調整することで、隣家の建物を視界から外し、より良い眺望を確保できます。さらに建物の角にコーナーウィンドウを採用すると、より広がりのある景色を楽しめるでしょう。
庭のデザインと連携させる
借景を最大限に活かすためには、住宅の庭と周囲の景色を調和させることも大切です。庭に低木や芝生を取り入れ、自然と一体感のあるデザインにすることで、室内から見た景色がさらに引き立ちます。また、樹木の配置を工夫することで、プライバシーを確保しつつ、望む景観だけを切り取ることも可能です。庭と借景を馴染ませることで、より豊かな住環境を実現できるでしょう。
美しい借景のある住まいの実例4選
リビングから芝生と木々の美しい緑を楽しむ
那須の邸宅
那須塩原の別荘地に建つこちらの平屋は、豊かな自然環境を活かした借景が魅力です。周囲を囲む雑木林の緑が、四季折々に異なる表情を見せ、家の中にいながら自然の変化を楽しめます。リビングの大きな窓からは、庭の芝生を通して雑木林の美しい緑が広がり、まるで絵画のような眺めを堪能できます。シンプルながらも自然と一体となる住まいは、心から安らげる空間となるでしょう。
借景で家にいながら自然の開放感を味わう
屋敷森の家
こちらのLDKは、2層分の吹き抜けとL字になった壁面のほぼ全てと言えるほどの面積の大開口を持つデザインが特徴です。L字になった両面の窓が外の庭や敷地外の自然の緑を室内に取り込み、内外の境界線がほとんど感じられないほど開放的な空間が広がります。特に、リビング階段が外の緑を望む位置にあり、階段を上り下りしながらも自然の美しい景色を楽しむことができます。これにより、家にいながら自然を身近に感じられる、まさに借景の魅力を存分に活かした住まいです。
山と湖を切り取った贅沢な借景
森と湖の家
こちらの住まいは、目の前に広がる湖と雄大な山々を借景として取り入れた、贅沢な設計が特徴です。外壁には温かみのあるレッドシダーを採用し、周囲の自然に調和する落ち着いた佇まいを実現しました。リビングの大開口から庭を通して湖と山が一体となった風景を眺めると、まるで自宅の庭にこれらの自然が自分のものとして広がっているような感覚を味わえます。
書斎から見える中庭のシンボルツリー
duo house
こちらの住宅は、L字型のLDKが中庭に面しており、LDKのどこからでも美しい庭を楽しむことができます。特に、LDKの一角に設けられた掘りごたつ式の書斎コーナーは、中庭のシンボルツリーを眺めながらリラックスして作業をすることができるため、まるで自然の中にいるような感覚を味わえます。室内で過ごしながら、外部の緑を感じられるのも借景の魅力を活かした空間設計と言えます。
まとめ
今回は、借景を活かした家づくりについて、実例を交えながらご紹介しました。周囲の環境を上手に取り入れることで、外部の美しい自然を自宅の一部として取り入れることができ、豊かな暮らしが実現できます。これから家を建てる方は、土地選びの際に、周囲の景観を活かせるかどうかを視野に入れてみるのも良いでしょう。
屋敷森の家