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趣味部屋アイディア集!レイアウトのポイントやDIPの実例を紹介
2023年10月09日
好きなことに夢中で取り組める趣味部屋は、誰もがあこがれるもの。
テレワークの普及により、在宅時間が長くなるにつれて、ONとOFFをスイッチできるスペースが欲しいというご相談が増えています。
そこで今回は、DIPで実現した個性豊かな趣味部屋をご紹介します。
愛車をリフトして整備する空間・書道のお稽古部屋・ホームライブラリー‥
思わず「いいね!」とつぶやきたくなる、遊び心満載の大人の趣味部屋をご覧ください。
大人の趣味部屋を具体化するヒント
DIP建築都市設計事務所代表の佐山氏に、趣味部屋の作り方についてお話を伺いました。
趣味部屋のイメージを「見える化」する
「子ども部屋はあるけれど、大人部屋って聞いた事ないね。無いのかな。大人だって自分空間が欲しいよね」
「そうね。私は自分専用ドレッシングルームがいいな‥」
住まいづくりの最初の作業は、思い描いていた空間を言葉やイメージで可視化すること。自分の居場所、趣味部屋づくりの夢を具体化するためにはどのようなポイントがあるのでしょうか。
「住まいづくりのプロセスでは色、素材、デザインなど様々な要素を積み重ね、コーディネートしていきます。常に美しい住宅をを創りたいと想っていますが、最初の段階で大切にしているのは、お施主様が『どんな住まいを実現したいのか』を理解し、そこによりそって進めることです」(佐山氏)
「そのため、まず最初に『どんな住まいを実現したいか』ご要望を伺いますが、最近は『ワークスペース』『趣味の空間』が欲しいという要望が増えています。この要望をふまえたうえで、初回のプレゼンテーションを行います」と佐山氏。
「まずは、DIPからお渡しするヒヤリングシートに、欲しい趣味部屋の概要をことばやイメージで『見える化』してください。趣味部屋と書きましたが、その人にとって心地よい時間を過ごせる居場所であればいいので『のんびり昼寝できる場所』『隠し扉で入る、こどもたちに内緒の秘密基地』というようなキーワードで十分です」
佐山さんのお話を聞いていると、漠然としたイメージが可視化できて、ポジティブな気持ちに。不思議!
部屋の一角に、趣味コーナーを設けるのも一案
「独立した立派な趣味部屋にこだわらず、個室やリビングルームにスキップフロアを設けて、自分の趣味スペースとしてレイアウトするのも一案です。
下の画像は寝室とワークスペースを分離して計画した事例です。実はこの部屋自体はワークスペースで、趣味部屋ではありませんが数段階段を降りることによって、集中して仕事に取り組め、お施主さまのお気に入りのスペースになっています。趣味部屋としても活用できるヒントの一例です。DIPにはこうしたアイディアの引き出しがたくさんあるので、諦めずに相談してください」と佐山氏。
夫婦の趣味部屋はそれぞれ確保する
「旦那様の趣味部屋を計画する時には、奥様にも『自分専用スペース』を用意するように提案します。テレワークで長時間在宅で仕事をするbirdsong house nasu の奥様は、自宅内にカウンターバーを作り、リフレッシュされています。旦那様は趣味のドラムを楽しむスタジオを確保されました。ご夫妻ともに自宅のなかに職場があるので、ONとOFFの切り替えのために、あえて廊下を長くとり、スイッチを切り替える動線も提案しました」(佐山氏)
「奥様専用のワードローブ・パウダースペースを寝室に隣接してプランして喜んでいただいたこともあります。趣味にとどめず、自分らしい空間を夫婦それぞれに計画しておきましょう。どんなに仲睦まじいご夫妻でも、時には1人の時間を楽しみたいという状況もあるかと思います。住まいの中に家族それぞれの逃げ場を作っておくことを心がけています」と佐山氏。
「こちらのご夫妻は、継承されたご実家をフルリノベーションされ、その際にご夫妻それぞれの趣味部屋を確保されました。旦那様は趣味の釣り用品をディスプレイして楽しまれ、奥様は書道のお稽古のため和室を希望されました」(佐山氏)
リノベーションで趣味部屋のレイアウトを作るという選択肢も
DIPでは、これまでにも数多くのリノベーション工事を手がけてきました。
リノベーションする際は、新たに趣味部屋のレイアウトも考えてみませんか?
「お互いの時間を大切にするご夫妻のフルリノベーション住宅のお客さまのように、親から相続した住宅を継承してリノベーションするか、解体して新しく建て直すかについて相談されるケースもあります。構造や建物のコンディションにもよるので、必要な諸調査を行い、建て替えとリノベーションそれぞれの選択肢についてのメリットデメリットをお伝えいたします。こちらのお住まいは、実は奥様の父上自らが家族のために普請されたお住まいで、良い材料が使われていました。既存建物をスケルトン状態にして耐震補強、基礎の補強等を行う工事は費用面でも技術面でも建て替えよりも難しい点がありますが、どうしようかと悩む奥様の背中を押したのが、当時婚約中だったご主人と聞いています。お父様が子どもたちのためにと選んだ構造材をあらわしにして使っているのが奥様の和室です」と佐山氏。
STYLEBOOK of 趣味部屋 by DIP
DIPで実現した、趣味部屋をご紹介します。
スキップフロアに設けたコックピットのような趣味部屋
スキップフロアを活かした趣味部屋
リビングルームの一角にスキップフロアがあるレイアウトを活かし、宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長のコックピットのような見晴らしの良いコーナーを作りました。
「子どもがリビングで遊んでいるときも、いつでも家族の雰囲気を感じることができます」と、施主様。
男の趣味部屋!愛車・バイクと過ごすガレージハウス
専用のガレージハウスを設けて、愛車の整備を自分でするためのリフトを入れた空間は、愛車と施主の趣味部屋に。
家族とリフトを愛する家
住まいとは別に作ったガレージハウス。愛車を整備するリフトを入れた旦那様の趣味部屋。
「濃灰煉瓦を使った、ヴィンテージ感溢れるバイクガレージ。 鉄・煉瓦・無垢材を絶妙なバランスでレイアウトしたインテリア。ドラマチックなライトアップも印象的です」と佐山氏。
音楽を楽しむ趣味部屋「音楽スタジオ」
北参道の家
弦楽器を楽しまれるご夫妻のための、防音性能の高い音楽室をつくりました。従来の防音室のイメージを払拭する、八角形の天井で光あふれる快適な空間をレイアウト。
bird-song house nasu
ドラム好きの旦那様のために専用スタジオを設けて趣味部屋に。
映画好きにはシアタールームのある趣味部屋がおすすめ
寛ぎ+知性+機能美+愛の家
ダイナミックな音響と映像でホームシアターを楽しめるシアタールーム。
書斎兼趣味部屋にも。ホームライブラリーのある家
優美な円形がモチーフになった美しいホームライブラリー。薪ストーブとムーンチェアと呼ばれるこのライブラリーにマッチした家具をレイアウトしています。施主さまはこのお住まいを終の住処として計画され「毎日暮らしていて飽きない住まい」とおっしゃっています。
ホームライブラリーは、仕事部屋や書斎としても活用するのもおすすめです。
和室を趣味部屋として活用
和室を来客用としてレイアウトするご家庭も多いですが、書道や着付け、花道などの趣味部屋として和室を日常に取り入れてみるのはいかがですか?
お互いの時間を大切にするご夫妻のフルリノベーション住宅
こちらは父上が普請された住まいを継承されてリノベーションした事例です。見事な梁をあらわしにした和室は、書道のお稽古の際に使われるそうです。OFFには乗馬も嗜まれるとのお話でした。
コレクションギャラリー
新しい和家 骨董コレクションギャラリー
京都の骨董市などでコレクションされたアンテークのコレクションと、ご子息さまの感性
を組み合わせた存在感のあるご新居。エントランスホールなどダイナミックな空間にディスプレイを楽しんでいらっしゃいます。
絵画を楽しむスペース
北参道の家
「2階へ上がる空間にクロード・モネの名画「睡蓮」を飾っています。一目惚れしたお気に入りで、フランスのオランジュリー美術館の展示手法をリスペクトしたもの。吹き抜け部分のトップライトから差し込む自然光で絵画の様々な表情を引き出しています」とお施主さま。
大人の趣味部屋、カウンターバー
bird-song house nasu
都内から那須に移住されて、2拠点居住生活を送るご夫妻。オンラインワークの時間が長いため、自宅の中にドリンクバーコーナーを作りました。奥様のお気に入りスペースに。
男の隠れ家スタイル。ビリヤードが楽しめるガレージ兼趣味部屋
絶で素敵なガレージハウス
所ジョージさんの世田谷ベースを彷彿とさせるような、魅力的なガレージ兼趣味部屋。
こちらのお住まいには、奥様専用のすてきなワードローブもあるそうです。
お互いの時間を大切にするご夫妻のフルリノベーション住宅
趣味の釣り道具などのコレクションをディスプレイした、旦那様の趣味部屋
趣味部屋番外編 秘密の扉
益子の桜が見える家
パリのヴィンテージ感漂うアパルトマンをイメージして、構想から竣工まで約4年をかけた住まいには、あっと驚く隠し扉がありました。
忍者屋敷のような中軸回転扉を開けると、居心地の良い和室に。趣味部屋ではありませんが、この隠し扉のアイディア、家族にも内緒の秘密基地に使ってみたくなります。
ワークスペースの計画に加えて「趣味部屋」のレイアウトも考えてみては
DIP建築都市設計事務所は、栃木県宇都宮エリアを拠点に「Identityのある住まい」づくりを20年以上にわたり手がけ、これまでに2,300軒の住宅建築に携わってきました。
DIP(Dream Identity Partner)という名称は、自分らしい住まいの夢を実現するためのパートナーという私たちの理念を言葉にしたものです。
住まいによって、住衣食+αのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)で心身を満たすことがDIPの目標です。
住まいづくりについてのご相談は、DIP建築都市設計事務所におまかせください。
●監修
佐山 利光さん
株式会社DIP建築都市設計事務所 代表取締役。 一級建築士。
事務所名DIPの由来は、D(Dream お客様の夢)I(Identity)P(Partner)〜それぞれのお客様の住まいに対する夢を実現するパートナー〜という企業理念による。
建築家の作品ではなく「その人らしい家づくり」を大切にして、常にお客様によりそった住宅・店舗づくりを提案している。
創業以来、住宅および店舗合わせて2,300棟以上の新築・リノベーションプランに「お客様のIdentity」を投影した建築を手がけている。
●ライター
藤江 薫
二級建築士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター。電鉄会社の「住まいと暮らしのコンシェルジュ」として、7年間で1,000組以上の住まいの進路相談を担当。不動産購入・売却・新築・建て替え・リフォーム・住みかえなど、問題解決のために、さまざまな選択肢を提案。セルフビルドの自宅でバードハウスを製作している。