人が日々行動する空間には日常空間と非日常空間が存在します。 家からお仕事に出掛けられる人が多いと思いますが、お仕事場は日常的空間ですね。 疲れて帰宅する時に迎えてくれる空間が非日常的であると人間の心は仕事モードからリラックスモードに置換されます。
そこが玄関の役割だと私はいつも考えています。玄関というよりは大切なのはアプローチなのです。 日本の敷地の場合ではアプローチを歩く距離は短いですが、そのほんの短い時間を動く空間がとても大切なのです。 玄関の扉にコストをかけるよりもアプローチを形成する空間、マテリアル、ライティング、を自分好みに創りあげると素敵な玄関に導かれますよ。
「中間領域」のある住空間ですね。
外のような、中のような曖昧な空間。昔でいうと縁側や土間、奈良飛鳥地方のお寺の軒下で座っていると気持ちが和んでしまうような場所。現代の家でいうと中庭やちょっと長めのアプローチ、日常ではオープンテラスのカフェのような開放感が得られる場所でしょうか。
空調や温熱設備が充実している現在、外部と内部をはっきり分ける空間づくりが日常です。それは企画化された住宅に多くみられ、庭があってもそこにはレースのカーテンが差し込まれ庭に対して開かれた、一体感が得られる住宅は少ないですね。自然と触れ合うとこが気持ちいいと感じる方にとって、中間領域は、照明や設備、建材では得られない心の豊かさや落ち着きを与えてくれると思いますよ。
廊下は人の心を置換してくれる大切な空間です。
玄関からリビングへ行く時、リビングからご自分の部屋に移動する時、等々気持ちが次のモードに置き換わるときの緩衝帯にもなる大切な場所です。
私は陰翳礼讃の思想が好きですが、町屋や古民家のような中廊下は生活を豊かにしてくれます。
どんな風に造るかは一言では表現し難いですが、「美しい廊下」は廊下という概念を取り払えるのではないでしょうか。
またどんな時に使うものなのですか。
同一階の中で床のレベル差を造ったフロアーを言います。家の内部で空間のイメージをなんとなく別な物にしたい場合、例えばリビングダイニングゾーンと寝室ゾーンを分けたい場合にも有効ですね。バリアフリーの考え方を重視したい方は検討が必要です。
わずか数十センチですが、視線のレベルが変わると生活空間が劇的に変わる場合があります。
上げた床の床下を収納空間として使用することも可能です。
平屋建てにも2階建ての建物にも使えます。いま暮らしているお部屋の椅子に乗って部屋の周囲や外の風景を見渡してみてください。ちょっとした特別感を感じませんか?
身の回りにある物はかなかな捨てられないですよね。例えそれが年に一度しか使わないもの物でも・・・。収納には隠すタイプと見せるタイプがあります。
定期的に整理できる方は隠すタイプで、なかなか整理するタイミングが無い方は見せるタイプがいいかもしれません、見せる場合でもインテリアとして整然とそして少し華やかに飾ると楽しいですね。
隠す場合には床・壁・天井の素材と同化させたり家具も主張しすぎないものにすると空間が引き締まります。シンプルな空間故、その辺に物が散乱すると目立ってしまいますから片付けの意識が上がるでしょう。
予算や大きさ、建てる場所、間取り、デザイン…
考えることがいっぱい有り過ぎて、どこから手を付けていいか判りません。
どうすればいいでしょうか。
家つくりを考え始めると夢も沢山あるし、現実も沢山見えてきますし、初めての経験の方にとっては悩みが多過ぎますよね。
私が考える家つくりの基本は、「自分はどんな人生をこれから歩んでいきたいか。」を考えて欲しいと思っています。
一緒に住まう家族の方々もお一人ずつそれを想い描いて欲しいのです。そして皆さんでそれを共有していただきたいと思っています。
30代の方であれば、「仕事で認められ、家族との時間も取りながらも自分の趣味に没頭できる、自分を取り戻せる時間も作りたい。ストレスは溜まるけど愛する家族を守る為に今は前進してゆく。将来はシンプルライフで過ごし、良質な物を選定して使う。好きなものに囲まれて暮らしてゆきたい」、というような方もいらっしゃるかもしれませんね。
その言葉と人生の物語を受け取って住宅の設計が進んでいきます。
予算や間取り他は進めていくうちにまとまってきます。
その予算や間取り、デザインを打ち合わせする様々な場面で悩んだ時に、ライフスタイルについての根幹がまとまっていると自分らしい判断がし易いと思います。
土地の大きさや建物の必要面積、建設予算などを考慮しながらプランを作る場合、 昨今は和室の優先順位が低い傾向にあると思います。しかし、心理的には畳で横になったり、こたつで鍋を食べたり、 お昼寝したり、赤ちゃんを寝かしつけたり、子供たちの遊び場になったりと結構多目的に活躍する空間でもあります。
部屋として造作することに違和感がある場合には大きな空間の一部に畳スペースをつくることもできます。 畳をあげれば床に変わるようなディティールもできますね。ソファーと畳の共存もインテリアのコンセプトを明確にすれば素敵に仕上がります。
玄関をしつらえる場合は、「奥ゆかしく」を基本としています。 家人を出迎えてくれる空間が心穏やかに安らぐ場所となるよう考えます。
具体的には、人が誘い込まれるようなアプローチ空間を創り、玄関扉が直接見えない方法をとります。
よくいただく質問でもあります。 例えば木造で40坪前後の延べ床面積ですと必要諸室を計画した場合には廊下空間が出来てしまいます。構造的にも壁量が必要になりますので大きなワンルームも計画しずらい時もありますね。
廊下は部屋と部屋をつなぐ空間ですがデザインによっては素敵なアプローチ空間にもなります。リビングやダイニング、寝室はいつも使うところですから日常性が強くなりますが、廊下は非日常的に計画すると気持ちが置換されると思います。 夜、寝室へ行く場合はお休みモードへと、朝、ダイニングキッチンへ行く場合はONモードへと。
その為に必要なのは壁や天井の造形や、照明効果、インテリアのコーディネートなどですね。ただの通過動線としての廊下でない空間づくりが良質な家づくりになると思います。
まず大切なことは居心地が良いベランダやテラスを計画した時に、その場所がいつも、すぐに、容易に、使える(リビングやダイニングから移動できる)場所かどうかです。屋上テラスのような場合、長い年月で見ると使わなくなってしまいますので。
そして、自然光の確保とプライバシーの保護は解決し易いのですが、その二つを満足させながら風通しを良くする方法が設計デザインで一番悩むところですね。 その土地にしかないベストポイントを探して壁やルーバーや樹木をデザインしながら心地いい場所を設計しています。
中庭には回遊型の完全中庭とコの字型の中庭があります。住居専用地域内で光と風とプライバシーを確保するならコの字型が良いと思います。中庭の一面が外気と通じていると中庭の面積が小さくても自然光が入ります。プライバシーと風通しを同時に確保するならルーバーも有効ですが中途半端な「高さ」や「間隔」にならないようにしたほうが良いでしょう。
ビルトインガレージは壁やシャッター、スライダーで囲うほどコストがアップします。建物の一部を半屋外のようにしたピロティー空間をつくると車やバイクや自転車が停めやすく 雨の日でも玄関と車の間が濡れずに動線が確保できます。お酒落に創るには素材と照明を 吟味する事です。イタリア、ドイツ、フランス、北欧、アメリ力、日本と車種にも特徴があるように、できればその車種に合わせて素材を選択したいですね。
素材を少なめにして。
色を沈まして。
特徴のある水栓は使わず。
自然光がきれいに窓の表面をまわるような窓をつけ。
鏡はつけない。
一輪挿しと季節の草花が似合うようにイメージすると素敵な手洗い場が作れますよ。
今回は高根沢町在住の中島弘喜さん、麻希子さん、悠貴くん、ご家族です。
「家づくりは面白くなければいけない。つまらない、と感じるのは有り得ない。」 一時は大手ハウスメーカーで検討されていた中島様ご夫婦ですが、一生住む家をじっくりと、楽しく造りたいと考えDIPにご相談いただきました。設計は細部までじっくり打ち合わせを行い、中島様が家づくりのコンセプトとしてお考えの100年住宅が完成しました。長い設計期間中には進んで、戻ってを繰り返す時期もありましたが中島様曰く、「戻るという事も大切。
大事な項目は元の考えに戻って何度も話し合えるDIPが良かった」と感慨深くお話しくださいました。 奥様のための陽射しがたっぷり入るベランダや、お子さんがお友達と走り回れる可変室内空間や人工芝のお庭、中島様のご趣味の2台分ガレージなど 「The中島邸」は大樹の根のように、しっかりとした土台を家族とともに築いてゆくのでしょう。
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個性
- CASE01目立つ家、目を引く家ってどんな風につくるのですか?
- CASE02個性的な階段ってどんなものがありますか?
- CASE03「なになに風のイメージ」を持つことは家づくりに必要ですか?
- CASE04家の外観はどんな風に決めていけばよいのでしょうか?
- CASE05二人の意見がまとまりません。こんな時はどのようにすればよいのでしょうか。
- CASE06「帰りたくなる家」ってどんな家でしょうか。
- CASE07「楽しい家」ってどんな風に設計する家なのでしょうか?
- CASE08年数がたっても美しい家を建てられますか?
- CASE09カフェのようなインテリアとその雰囲気にしたい
- CASE10リゾートにあるような雰囲気の家は宇都宮の市内でも建てることはできますか。
- CASE11四角い直線の家や勾配のきつい屋根が好きになれません。やわらかい感じの家ってないですか?
- CASE12長いアプローチやアートのような玄関、造作家具も豊富なリビング、と素敵な空間が点在
- CASE13「都会的でありながら歴史を感じられる街並みに住みたい。」この夢を叶えた斉藤ご夫妻
- CASE14玄関はどんな風につくればよいのですか。
- CASE15軒を深く出したいのですがどんなデザインが有りますか?
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素材
- CASE01家を計画していますが、木を張った天井がこのところ気になっています。
- CASE02DIPさんの設計する建物にはいろいろな素材が使われているようですが、どんな風に選んでいるのか
- CASE03外壁に本物の木を使いたいと考えています。どう思われますか。
- CASE04最近よく外壁一面に窓が無い家を見かけます。どういう理由なのでしょう?また居住性はよいのでしょうか
- CASE05天井がビニルクロスではなくて木で出来た天井に憧れています。
- CASE06素材や色の選定はどんな風にすればよいのでしょうか。
- CASE07インテリアに大谷石を使いたい
- CASE08家を作るうえで「自然素材」が沢山ありますが、どう使えばよいのでしょうか。
- CASE09大切な想いは地域の自然環境に溶け込むこと。木を使った品の良さを感じる家。
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キッチン
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終の棲家
- CASE01子供にとって良い環境 / これからの人生を素敵に過ごせる家②
- CASE02自分たちの理想とした「芸術と趣味の部屋」になりました。【平屋の「終の棲家」】
- CASE03こんなすばらしい場所に自分の生きた証を残したいと思っていました。【終の棲家に求めるものとは?】
- CASE04今の自分たちが住みたい家ではなく、未来の自分たちが楽に暮らせる家を考えたい。
- CASE05今の年齢の私達でも動線が楽な様にしたいのと、十数年後の事を考えてのことですが、平屋の間取りをどうしようか迷っています
- CASE06自然が身近に感じられる場所でくらし、人生を楽しみたいと思っています。
- CASE07いずれは大自然を感じる環境の中で暮らしてみたいと考えています。
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間取り
- CASE01玄関は家の顔と聞きます。素敵な玄関にしたいのですが
- CASE02DIPが考える贅沢な住空間って何ですか?
- CASE03廊下は無駄な空間に思えるのですが、どんな風に作ればよいのでしょうか?
- CASE04スキップフロアーという造りはどんなものでしょうか?
- CASE05家族みんなが集まるLDKの収納をどんな風にしたら良いか悩んでいます。
- CASE06家を建てる際、考えることが多くどこから手を付けていいかわかりません。
- CASE07和室が好きで畳の部屋が欲しい
- CASE08玄関の入り口付近のしつらえはどんな風に考えていますか?
- CASE09出来るだけ廊下の面積を少なくして居室の面積を効率よく確保したいと考えています。何かいい方法はありますか?
- CASE10心地いいベランダやテラスが欲しいと思っています。風や光が入ってプライバシーも守られるように出来るでしょうか?
- CASE11住宅が密集する工リアなので中庭を造りたいのですが敷地面積も限られているので上手くいくでしようか?
- CASE12既製品の力ーポートではないお酒落な車の置き方ってありますか?
- CASE13廊下に手洗い場を作りたいと思っています。素敵な手洗い場はどんな感じですか?
- CASE14家づくりは面白くなければいけない。つまらない、と感じるのは有り得ない。
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二世帯住宅
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照明
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建具
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その他
- CASE01家と一緒に庭も素敵にしたいと思っています。心が和む庭や植栽ってどういうものですか?
- CASE02子供にとって良い環境 / これからの人生を素敵に過ごせる家①
- CASE03住宅と店舗を一緒に計画したい
- CASE04DIPではこだわりの住宅だけではなくcafeもデザインしているのですか?
- CASE05土地の特徴を生かした上手な家の建て方はありますでしょうか?
- CASE06インテリアにマッチしたテレビの設置方法はありますか?
- CASE07和物のインテリアがとても好きです。でも暮らす家は現代的なデザインと機能が欲しい。
- CASE08かわいいインテリアが好きです。DIPのかわいいデザインを教えてください。
- CASE09憩いの空間、地元サークルの集まりの場としても地域の人々に喜ばれています。
- CASE10人生の時間は誰にもとめられない。大切な時を素敵な空間で過ごしたいものである。
- CASE113年半前に東京から宇都宮に移住し、そのガラス工房と住宅の設計をDIPにご依頼いただきました。
- CASE12「物を増やさずに暮らせるといいなぁ」 と考えながら将来の家づくりを夢見ています。